YAMAHA TDR50(1988年式・63.1cc改):再生と共に深まる愛。1/1プラモデルという名の名車

じゅうどうMANさんのTDR50との付き合いは、まさに“育てるバイクライフ”。

平成19年に手に入れてから通勤の足として活躍。
その後長い眠りについたものの、「また走らせたい」という思いが再燃し、10年超の不動車が2年の歳月をかけて復活。
今では、**“週末は眺めるために走る”**というほど、深く愛された一台になっています。


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【最初は“思ってたのと違う”…だったTDR50】

「モンキーが欲しい」と友人に相談したところ、
返ってきたのは「パクられやすいからやめとけ。TDR50にしとけ」というまさかのアドバイス。

正直、最初は違和感がありました。「なんか大きいし…」
でも、乗ってみれば一変。

  • 2スト単気筒・リードバルブ・YPVS無しという超シンプルな構成
  • 原付なのにしっかりしたライディングポジション
  • パワーバンドに入った時の加速感と楽しさ

初心者がバイクの“イロハ”を知るには、この上ない教科書でした。


【63.1cc化とディープカスタムで“生まれ変わったTDR”】

長期不動からの再生は、まさに再構築の域。

  • 63.1cc化:シリンダ径を40mm→45mmに拡大(ヘッドは無加工)
  • トリップ付きメーター換装:DT125R?用に交換
  • ドラレコ導入:DCDCコンバーターを試すも発電量不足で断念→モバイルバッテリーへ
  • YBR125のインナーフォーク流用(突き出しで高さ調整)
  • YSR80のディスクローター流用
  • TDR80のCDIでリミッター解除(アース落としだけの簡単仕様)

さらに、フロストホワイト/ダークパールブルーに缶スプレーでオールペン
自作バッテリーレスキットなども含め、原付とは思えない手の入れようです。

> 加工代金の目安:ボーリング&ホーニング+ポート面取りで約25,000円前後(内燃機屋さんによって変動)


【“バイクは1/1スケールのプラモデル”という真理】

小排気量車は気軽に分解・修理・再生できるという意味でも、実に「作る楽しさ」が詰まった世界。

「右も左も分からない初心者だった自分が、このTDRでバイクを学んだ」
「ようやく、当時のヤマハの感性に自分が追いついた気がする」
「タンクからシュラウドへのラインが最高にカッコイイんです」

いまやじゅうどうMANさんにとって、このTDRは走る・触る・眺めるを三拍子揃えた“理想の相棒”。


【最後に:走る盆栽、それでいい】

大排気量でも最新モデルでもない。
でも、このTDR50(改63.1cc)には、じゅうどうMANさんが費やしてきた時間・情熱・思い出のすべてが詰まっています。

そして今日もまた、愛車をお気に入りの場所に停めて、ただ眺める。
それだけで「最高の週末」になる――そんなバイクが、一番贅沢なのかもしれません。

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