1. そもそも「新基準原付」って何?

2026年、原付の歴史が大きく動きました。
これまでの「50cc以下」という区分に代わり、**「125cc以下のエンジンを使いつつ、最高出力を4.0kW(約5.4馬力)以下に制御したバイク」**が、新しい原付一種(白ナンバー)として認められるようになったのです。
これが「新基準原付」です。
なぜ変わったのか?

年々厳しくなる排出ガス規制により、小さな50ccエンジンで規制をクリアすることが技術的・コスト的に限界に達したためです。そこで、余裕のある125ccエンジンをデチューン(出力を抑える)して再利用する仕組みが採用されました。
2. ヤマハ初の新基準原付「JOG ONE」の特徴

ヤマハが放つ新基準原付の第一弾が、この**「JOG ONE」**です。
- ベース車両: 定評のある「JOG125」
- エンジン: 124cc BLUE COREエンジン(出力を4.0kWに制限)
- 価格: 259,600円(税込)
- 発売日: 2026年3月19日
見た目はスタイリッシュなJOGシリーズそのものですが、中身は125ccのタフさを秘めています。
3. 新基準原付(JOG ONE)のメリット

① 走行の安定性と耐久性が大幅アップ
125ccクラスの車体とタイヤを採用しているため、従来の50ccに比べて直進安定性が非常に高いです。また、エンジンも本来の能力を抑えて使っているため、寿命が長く、トラブルが起きにくいという利点があります。
② 低回転からの力強いトルク
最高出力は50cc相当に抑えられていますが、「トルク(回す力)」は排気量が大きいため余裕があります。坂道での失速が少なく、スムーズな発進が可能です。
③ 最新装備の恩恵
JOG ONEには、静かに始動できる「SMG(スマート・モーター・ジェネレーター)」や、ブレーキの前後バランスを整える「UBS(ユニファイド・ブレーキ・システム)」など、従来の50ccにはなかった最新技術が搭載されています。
4. 知っておきたいデメリットと注意点
① 車体が大きく、重くなった
従来の50cc(JOG)は約70kg〜80kg台でしたが、JOG ONEは95kg。
125ccクラスとしては最軽量級ですが、小柄な方や「自転車感覚で扱いたい」という方には、少し重く感じるかもしれません。
② 車両価格の上昇
排出ガス対策や高度な制御システムが必要になったため、従来の50ccよりも価格が数万円高くなっています。「安さが一番の魅力」だった原付一種にとっては、最大のハードルと言えるでしょう。
③ 交通ルールは「30km/h」のまま
ここが一番の注意点です。中身は125ccですが、扱いはあくまで「原付一種」。
- 法定速度は30km/h制限
- 二段階右折が必要
- 二人乗りは禁止これらのルールは従来通りですので、注意してください。
5. 【比較表】従来の50cc vs 新基準JOG ONE vs JOG125
| 項目 | 従来のJOG (50cc) | JOG ONE (新基準) | JOG125 (原付二種) |
| 排気量 | 49cc | 124cc | 124cc |
| 最高出力 | 3.3kW (4.5PS) | 4.0kW (5.4PS) | 6.1kW (8.3PS) |
| 重量 | 78kg | 95kg | 95kg |
| 必要免許 | 原付・普通免許 | 原付・普通免許 | 小型限定普通二輪以上 |
| 二人乗り | 不可 | 不可 | 可能 |
まとめ:JOG ONEはどんな人に向いている?
新基準原付「JOG ONE」は、以下のような方にぴったりの一台です。
- 「車の免許しか持っていないけれど、安定したバイクに乗りたい」
- 「50ccだと坂道でパワー不足を感じていた」
- 「最新の安全装備がついた原付が欲しい」
逆に、もし「免許を取る余裕がある」のであれば、同じ車体でパワー制限のない「JOG125」を選んだ方が、交通ルール(60km/h、二段階右折なし)の面でメリットが大きくなります。
あなたのライフスタイルに合わせて、この「新時代のヤマハ」を選んでみてくださいね!

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